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道澄寺

深草商店街を進むと、

「道澄寺」というお寺を見つけることができます。

一見するとありふれたお寺のようですが、

側面の地蔵へ目を向けると行燈があり、

そこには経文のようなものが書かれています。

独特の文体の漢文にたくさんのスタンプらしきものが…

その行燈の正体を突き止めるべく

道澄寺の住職である鵜飼住職にお聞きしてきました。

住職曰く、経文は観音堂というお堂の梵鐘に書かれている漢文であり、

「仏法は人々を菩薩に導き、村を平和に収穫も豊かにする」

という意味であるそうです。

こちらの行燈は毎年8月下旬に張り替えられるそうで、

管理者の方や地主の方、住職などが様々な人に依頼して、

幼稚園児からおじいさんまで

幅広い世代の人たちに書いていただいているそうです。

現在張られている漢文は住職の奥様が書かれたらしく、

書体などは筆を持った方の個性を大事にしているそう…

そんな道澄寺ですが実はとても歴史の深いお寺だそうで、

平安時代の権力者であった藤原明と橘が協力して建立し、

2人の名をとって「道澄寺」と名付けたそうです。

しかし、昭和後期に崩落が起き

道澄寺は隆盛期の大きさからの縮小を余儀なくされました。

そのため当時のものはほとんど残されていませんが、

日本三名鐘のひとつである梵鐘が栄山寺にて保存されており、

平安末期の書体を確認することができます。

趣味・嗜好によってお寺を地域コミュニケーションの場として利用し、

ふれあいを望む住職の願い

毎年張り替えられる行燈の変遷から伺うことができます。

このように私用な意味合いが強い道澄寺において住職はこう語ります。

「お地蔵様と人との関わり方にタブーはない。」

今年の地蔵盆は一体、誰の何が行燈に張られるのでしょうか?

住職のセンスに期待が高まります。

〜アクセス〜

京阪藤森駅下車徒歩約10分


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伏見区で発掘した魅力を

「視覚・味覚・触覚・聴覚・嗅覚」

そして、五感では表現できない

「心」を加えて

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話の種・行動の種を

生み出していくページです。

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